T.M.R. LIVE REVOLUTION '16 -Route 20- 鳥栖市民文化会館 18時開演

西川「いいねぇ、佐賀、田舎者の度合いがにじみ出とるよ。で、最近、人と会ってなかったってやついるんちゃう。はじめての方?うれしいよ、うれしい。20年間無駄にしてきた、20年間無駄な人生を送ってきたけど、うれしい。今日、会えたってことは奇跡であるわけ。
出てきたとき、今日、硬めやな、と。はじめての方が多めね。20年間でのびしろがあるって、これ、素敵なこと。これ、のびしろですね。
これからめちゃめちゃ楽しいことが起きる。20年間出会わなかったことか起きる、最高です。
前から、よく知ってるよ、チャン西のこと好きよって方もいると思う、関係ない。楽しいってこと、何も臆することはございません。
勉強だってはじめてってことある。誰だって初心者。ただ、ただ、心を開けば、それでけっこう。その鍵は俺です。片っぱしから開けていきましょう。出てきたとき、硬いけど、それをちょっとずつ変えていくのが楽しい。
小さなお子さんがいる人はそっと耳をふさいでください。セックスと一緒。
相手のせいにしない。」
ナゼか起きる拍手。
西川「おぬしの性癖すべてを受け止めるという度量。すなわちセックス。男も女も関係ない。…そういう趣味はないんですけど、よろしくお願いします。」

西川「わかるぅ。佐賀!みなさん、ポケモンGO知ってますか?」
ポケモンいるよ!/
西川「一週間前リリースされたんですよ、佐賀にはまだ来てないかなぁ、おととしだよね、ケータイがガラケーになったの。
六甲おろし歌って、神戸とか行く。昼も夜も賑やかなものですよ。好きなだけモンスターを狩っています。ボケモンボールも集める。レベル51でスーパーボール出てくるんだけど、ここ佐賀、ここ周辺…」\おるよー!/
「強がらなくても大丈夫。この会場入って、そっと開いてみました。広がるのはただの原野でした。地平線、輝く青い空。そこにはモンスターもいません。幸せだ…ポケモンgoなのかなって。これ、ナビ画面じゃないかな、ナビかな、ナビだと思えてくる。いいんだ。心も硬く閉ざします。この心を解き放ち、ボクの元へ飛び込んできてください。つらく悲しい日々を思い出して思いきり歌って、思いきり泣いて、その胸のうちにあるやさしさににそっと触れたとき、佐賀が素敵な場所に変わります。
THUNDERBIRD
壮大な曲ふりからのTHUNDERBIRDにざわつく会場。

西川「いいんです。THUNDERBIRDがはじまったときのあのどよめき、新鮮だ。(標準語)」

スマホを取り出す。
\タカノリ、何してる?/
西川「LINEを起動さてるの。写真載せようと思って。
「写真撮るよ!せーの!」\Yeah!/
「ノリわりいよ!せーの!」\Yeah!/

西川「先だっての5月13日でデビュー20周年を迎えました。これもひとえにみなさんのおかげです。その2日前に2020をリリースしたのですが、お持ちでないかたは、本日、ロビーに物販のご準備ございますので。こんだけの人数いるんだから一部ずつ買えばいい。」

ここらへんから、ながらスマホでMC
西川「何だったらはじめての人たち『意外とイケテてんじゃん』と思ってもらえると思う。この20年のことをこのライブで40曲やれるかって言うとなかなか、なかなか。時間が。
ちがうよ、8時越えたら、佐賀は外に出ちゃダメでしょ。オオカミ出るでしょ。
ちょっと待って、YouTube開くから。電波ビンビン来てんじゃん。悔しいよね、一匹も佐賀に来てから見てない(ポケモン)いいよ、いなくていい。」
HOT LIMITの原曲イントロ流れる。
西川「いいね、夏が来るって感じがしますね、柴崎さん。」
柴崎「へ?ハイ。」
西川「柴崎さんは安心しますよね、カッコつけて弾こうって気がゼロじゃん。ギターだけで語ってやる、見るな!っていう。」
柴崎「ハイ。」
青い霹靂のイントロ流す。
西川「懐かしいね、CMもあった。」
柴崎さん、ピンと来てない。
柴崎「つらいわぁ」
西川「気にいってるんですよ、柴崎さんのこのコーナー。今日は期待してたのにな。素敵ですよ、このコーナーの柴崎さん。」
柴崎「ホントですか」
西川「一応、ききますけど、もうワンチャンありますけど、どうします?」
沸き上がるヒロシコール
西川「それではおききください。柴崎浩で青い霹靂!」
お尻を左右にふってくねくねする浩。
西川「迷いながらやるなよ!」
\かわいい/
西川「こないだ良かったのに〜。ボクら、もっといい柴崎さん知ってるよ。今日はここらへんで勘弁してやるよってこと!?」
柴崎「多分。(勘弁)してやるよ」

次のYouTubeのイントロ探す
西川「10年?15年?いかがですか、衣装。こんな髪型してたんだなって自分でも。」

YouTubeから本当の演奏へ。

西川「佐賀って鳥栖ってどこって思ったけど、九州、一発目、20周年のツアーで20本目、大事なことは佐賀じゃないと駄目なんです。
人に伝わり方で変わったり、方法や手段でニュアンスは大きく変わったりするけど、打ち返して素敵なラリーになりました。佐賀で良かった、有難うございます。
このツアーの大切なテーマ、20周年もあるけど、このツアーはじまる一ヶ月前、こっちはけっこう揺れたでしょ。大きい地震があったよね。15周年のときの何もないステージをさらにそぎ落として何もない…何もない、汗かいてるおじさんしかいない。」
菰口(28)が俺も?と自分を指差し、ピアノの人がお前もだよ、という風に指差してた。

おそらくこの会館を使ったどのアーティストも壁を見るとこはなかったでしょう。
ベニヤのむき出しの壁。
西川「何だろう中小企業って書いてある気がする。」

西川「九州で募金を募るのも変なもんですが、佐賀のお友達が来てくれてる。」
すぐに出てこれないゆるキャラ
西川「なんでそこにスタンバイさせるの!?話してる段階でここまで来てればいいじゃん!けっこうなストロークあったよ!?」
ご当地ゆるキャラの登場。
西川「頑張れ、もっとこっち」と手を引いてあげる。
西川「とっとちゃんです!…お前、ポッポやな」とスマホ画面をスクロールする真似。

西川「市の鳥がメジロ。知ってた?」
会場のは反応薄く、
西川「知らんのかい!『趣味、ダンス』って嘘でしょ。」
ゆっくり後ろに歩き、回ってみせるとっとちゃん。
西川「ようそれでダンスってゆうたな!『特技、かけっこ』嘘でしょ!?まったく機敏さないけどね。『サガン鳥栖の応援をするのが趣味』なるほどね。とっとちゃん…お前、ポッポやろ?鳥栖は鳥が入ってるからという。わかるよ。『楽しくかけっこ』…ここかな、改善点。無理がある気がするよ。こんなとっとちゃんが入り口のところで募金のお手伝いしてるからね、有難う」
とっとちゃん、はけるときにスタッフさんに嘴を支えられる。
西川「全体に対してさ、脚が細い!完全にステージ降りて、フツーの人になってるね。とっとちゃん!とっとちゃん!!すぐスイッチオフしよる、あいつ。」

こんな感じでした。
以下、感想。
本日が初見である。西川君のマネージャーであるメスラクダがLINEでツアー各地の様子を毎週末送ってくれるので、もうずいぶんメスラクダを好きになっている状態である。
セットリストが大変わかりやすかった。
デビュー曲のの独裁からはじめて、LEVEL4へ。HEART OF SWORD 〜夜明け前〜は飛ばしたか、と思ったが、終盤で披露された。その曲のタイミングもすばらしかったし、大人しめだった鳥栖の会場が落ちサビを大合唱するのは感動ものだった。
HIGH PRESSURE~〜HOT LIMITHEAT CAPACITYと、リリースの時系列にのっとった夏!というセットリストだったが、このセットリストのまま、冬のオーラスまで向かうのか…?と少し疑問に思った。WHITE BREATHもあったので、こちらが夏だからと意識しすぎなのかももしれない。
アレンジは違えど本当にベストに乗っ取ったわかりやすいライブであったため、西川入門として、はじめて西川君のライブに行く人にはお勧めのツアーだと感じた。
楽器がギターやベースから三味線に、ピアノとドラムが太鼓に代わる曲があったが、わかる!普段ギター持ってる人が三味線持つとこういう持ち方になるんだよなあ。
三味線も太鼓も和風の演出はジャニーズワールドだとかコンサートで毎年毎年見ているため、うむ、という気持ちで見ていた。
衣装の点では、西川君は黒を基調にした衣装で、レザーパンツにブーツで今回は絶対領域なし、正直言って西川君のコンサートは40男の白い太もも見に行ってるところが大きいのだが、ノンスリーブの腕と肘のバンドで絶対領域らしきものができてたので、よしとした。いや腕じゃなくて脚みたいけどね!?生脚魅惑のってね!?
柴さんは黒いハットをかぶってしゃれとんしゃーだった。ただ、本当にいらんお世話だが、みんなの歳が歳なだけにハットをかぶっていると、禿げちゃったのかな、と少し不安になった。(アンコールで出てきたときにはハットを取ってたが、ちゃんと髪の毛生えてた。良かった)衣装が黒かったので、ときどきライトがうまくあたってないと、背景と同化してて、私、浩のこと、ときどき見失った。
菰口はひたすら可愛かった。アラフォーアラフィフのミュージシャンに囲まれているので、二十歳くらいに見えるが、28ということで、意外に歳いってるな!という印象なんだが、最も若いくて可愛く感じた。率先して煽ってて、演出の一部であっても好印象を受けた。途中から入ったサポートメンバーって、ファンのほうが力を持ってることがあったりして、居心地の悪さを感じるかもしれないけど、頑張れ、と思った。育ちの良さがにじみ出ていた。
慶はもう、スティックを投げては落とし、投げては落とし、もちろん、成功するときもあったのだが、失敗する可能性があるなら、ノリで舞台上ではするなよ!と思った。いやお客さんが楽しみにしてるなら、いいんだけども。
IKUOさんは動けるなーとひたすら感心した。身体能力が高いのかもしれない。安定感があった。
さて、MCのポケモンgoの話、あながち西川君も誇張して言ってるわけではない。
鳥栖文化会館は駅から少しはなれており、徒歩で20分かかる。歩いても良かったが大変晴れて気温も高かったため、バスで会場まで5分の西鉄鳥栖営業所のバス停まで乗った。(会場最寄行のバスは二時間に一本で次に出るのは開演後だった)
土地勘がないので、最も近いバス停で間違えず降りようとスマホのナビを起動したうえで、乗っていた。よくわからないまま乗っている人が大半で、ナビで近付いてきたと、バス停のボタンを押したのは私である。
隣のおねえさんもちゃんと着くか不安でナビを開いていた、とバスの中では思っていたが、西川君の話を聴いて、あのおねえさんが開いていた画面はナビにしては立体的で、思えば、ポケモンgoの画面ではなかったか、と思いついた。たしかに広がる原野であった。
おねえさんも、佐賀はポケモンいないなーと思っていたに違いない。
ということに終演後の特急ソニックに乗って、改めて気付いて、大変愉快な気持ちになった。
よい公演であった。さて、私は次は12月の福岡サンパレスである。